[Tokyo.pm] PM短信--に代えて

Dan Kogai dankogai @ dan.co.jp
2002年 8月 5日 (月) 02:01:21 CDT


鈴木編集長/りゅうちさん(?)/他のPMの方々

弾です。今回の短信は、PMとしてのニュースがほとんどないので見送
ろうかとという話も出たのですが、Perlそのものに 5.8.0 のリリース という大
きなものがあったので、啓蒙をはかる上でもそれをもって代
えようということになりました。よって、いつものりゅうちさんに代え、
リリース文の翻訳をした私が代わって送稿をお届けしております。

以下はあくまで送稿です。必要な部分、特に分量に関しては手を入
れていただけると助かりります>Perl Mongers。これでもだいぶ
削ったのですが.....

Dan the Perl Monger

==== Perl Mongers 短信はじめ ====

今月はPerl Mongersとしてのニュースはほとんどないのですが、去る07月18日に
待望の5.8.0がリリースされましたので、リリース文のダイジェストをもって短信
に代えさせていただきます。なお、原文が 
http://dev.perl.org/perl5/news/2002/07/18/580ann/p580ann.txt.euc-jp 
にございますのであわせてご参照ください。

==== Perl 5.8.0 リリースダイジェスト ====
Perl 5.8.0 リリース!

Perl 5 開発チーム一同は、Perl Release 5.8.0 を発表できることを光栄に思
います。

Perl 5.8.0 はコンピュータ言語 Perl 5 のメジャーリリースです。Perl
5.8.0 は、前回のメジャーリリース、Perl 5.6.0 および 5.6.1 以降の主要な
変更および修正を全て含んでいます。

Perl 5.8.0 は、Comprehensive Perl Archive Network (CPAN) を通じて入手可
能です。お近くのミラーサイトからダウンロードしてください。ミラーサイトの
リストは http://mirrors.cpan.org/ を御覧下さい。以下、日本のサイトのみ列
挙します。

日本
         ftp://ftp.u-aizu.ac.jp/pub/CPAN/src/perl-5.8.0.tar.gz
         ftp://ftp.kddlabs.co.jp/CPAN/src/perl-5.8.0.tar.gz
         http://mirror.nucba.ac.jp/mirror/Perl/src/perl-5.8.0.tar.gz
         ftp://mirror.nucba.ac.jp/mirror/Perl/src/perl-5.8.0.tar.gz
         ftp://ftp.meisei-u.ac.jp/pub/CPAN/src/perl-5.8.0.tar.gz
         ftp://ftp.ayamura.org/pub/CPAN/src/perl-5.8.0.tar.gz
         ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/lang/perl/CPAN/src/perl-5.8.0.tar.gz
         ftp://ftp.dti.ad.jp/pub/lang/CPAN/src/perl-5.8.0.tar.gz
         ftp://ftp.ring.gr.jp/pub/lang/perl/CPAN/src/perl-5.8.0.tar.gz

[中略]

Perlのビルドおよびインストールの方法に関しては、INSTALLファイルおよびプ
ラットフォーム別のREADMEファイル(README.platform)を参照してください。

[中略]

"make test"に要する時間も同様です。Perl 5.8.0 に付属するテスト項目は
Perl 5.6.1 の6倍にもおよびます。15分から30分というのが目安ですが、旧式
のシステムでは何時間もかかることもあります。

Perl ライセンス (Artistic もしくは Copying というファイルを参照)に明記
されているとおり、本パッケージには保証は一切ありません。

[中略]

非常に簡略化された主な変更点の概要を以下に示します。より詳しい変更点に関
しては pod/perldelta.pod を御覧下さい。また、さらに詳しい変更点の一覧が
Changesファイルにあります。

Share and Enjoy!

-- Jarkko Hietaniemi, Perl5 Porters を代表して。

*** 技術的詳細は以下のとおり ***

概要[以下、BSD以外のplatformに関するものを省略の上、見出しのみ抜粋]

5.8.0 のハイライト

- Unicode サポートの改善:
   Unicode サポートが、関連する全ての段階において大いに強化されました。
   - Unicode 3.2.0 のサポート (5.6.1 では Unicode 3.0.1)
   - 言語(および内部)レベルでのUnicodeサポートがより強力かつ普遍的に。
   - Unicodeによる正規表現サポート
   - Encodeモジュールによる非ラテン語系(簡体字/繁体字中国語、日本語、
    ハングルなど)の文字コードのサポート

- スレッド(Threads)の実装の刷新:
- IOの実装の刷新:
- 数値演算の精度向上:
- 64-bit サポート:
- より安全なシグナル制御:
- 新モジュールの大量導入:
   Digest::MD5, File::Temp, Filter::Simple, libnet, List::Util,
   Memoize, MIME::Base64, Scalar::Util, Storable, Switch,
   Test::More, Test::Simple, Text::Balanced, Tie::File, ...
- より強化されたリグレッションテスト:

非互換性

- バイナリー非互換:
   主に PerlIO の導入により、 Perl 5.8 は以前の Perl 5 XS モジュール
   との互換性がありません。XSを含むモジュールに関しては、再コンパイル
   の必要がある点に留意してください。もちろんスクリプトに関しては以前
   の Perl 5 との互換性が保たれています(以下に挙げる例外を除く)。

- ハッシングの順序の再変更
- myで扱われる属性(Attributes)の扱いがランタイム時に:
- SCALAR(...) から  REF(...) に:
- Unicode モデルの変更("use utf8"の必要性の減少)
 
用語の変更
- "Camel III"(ラクダ本第三版)で"IO discipline"とされている用語は、

非推奨化された機能

- dump():
- 5.005 threads
- 疑似ハッシュ(Pseudohashes):
- exec LIST と system LIST における汚染された(tainted)データの使用:
- tr///C, tr///U:

既知の問題

- Perlコンパイラ: バイトコンパイルおよびコンパイルがまだ機能しません。
- Lvalue subroutines: 依然実験的機能です。
- local() と tie() の相互作用: 仕様がまだ固まっていません。
- Tied/Magical Array/Hash は依然自動生成されません。
- Self-tying arrays and hashes (自分自身に対してtieした配列および
   ハッシュ): 現時点では明示的に禁止されています。

---

繰り返しになりますが、pod/perldelta.pod, INSTALL, および README.platform
にも目を通してください。以上です。
==== Perl 5.8.0 リリースダイジェスト終わり ====
==== 短信終わり ====




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