[Tokyo.pm] Perl Conference 4.0 でのいろいろ

Hideyo Imazu hideyo.imazu @ msdw.com
2000年 7月 21日 (金) 09:28:20 CDT


カリフォルニアのモントレーで開催されたPerl Conference 4.0/Open Source 
Conference 2000に参加しましたんで、若干の報告を。ちなみに私はおととしの 
Perl Conference 東京を除いては「Perl Conference」と名が付くものに参加する 
のは初めてです。

■Perl 6

すでに www.oreilly.com の最初のページも載ってますが、Larry Wall が Perl 
6 の開発開始を発表しました。

* Perl 4 -> Perl 5 のときのように処理系自体は一から書き直されます。

* これまで Perl は実装がすなわち言語仕様という感じでしたが、Perl 6 ではそ 
うではなくて仕様の策定と実装は分けて行われます。

* 言語仕様や実装方針については未定(もちろん Larry やその他のコアな人たち 
の頭にはいろいろ構想はあるのでしょうが)で現時点ではすべて「negotiable」 
だとLarryは言っています。

* perl5 では perl5-porters が唯一の議論の場でこれは効率が悪かったので、複 
数のワーキンググループを作ってそれぞれがある程度独立して開発を進めます。

* Perl 6的な動きとしては Chip Salzenberg の Topaz があったのですが、 
Topaz が Perl 6 の土台になるということはありません。Chip は「Topazは 
Perl 6の1つのプロトタイプでといえるが、Perl 6ではない。Topazの開発では 
「こうすべきではない」ということについていろいろ知見が得られた」といって 
いました。

* perl5 の開発は続くし、率直に言って perl5 が 5 年以内になくなることはな 
いだろう、とのことです(発言者は覚えていません)。

■YAPC 東京へのサポート

すでにご存知かも知れませんが。

perl5-porter のパーティーがあって、そこで聞いたこととして、まず 
ActiveState の Dick Hardt はYAPC東京に参加すると言っていました。それか 
ら、Perl Conference 4.0 のプログラム委員長的な人(有名人なのでしょうが名前 
は知りません)にも聞いたら O'Reilly は YAPC を含めて Perl の普及・啓蒙活動 
には積極的に協力すると言ってました。

■日本からの参加者は・・・

INET 2000と重なったことから予想できることではありますが、日本からの参加者 
は非常に少なかったですね。実際に会場でお会いしたのは2人(お名前は忘れまし 
た)、また、そのお会いした人が更に1人見かけたとのことで、日本からの参加者 
はだいたいその程度のようです。


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今津 英世 (いまづ ひでよ)
モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター証券 東京支店 




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