[kansaipm] Re: XP

hiroyuki oyama oyama at crayfish.co.jp
Wed Jan 30 10:23:53 CST 2002


クレイフィッシュの小山です。
# 喚ばれて喚んで出てきてみました。

僕自身は最近職業的開発行為(?)はしていない人なので、
あんましテストに関してウンチクは無いのでちっとだけ。

Ktatさんが2002.01.28 22:50に書きました:
>5.仕様書不要

仕様書不要ってのはよく誤解される点なので突っ込まさ
せてもらいますと、仕様書が全く不要って訳では無くて
形式的で無意味な「仕様書」は不要だって意味だと思っ
ています。
XPに限らずなんですが、開発対象のスコープを定義し顧
客と開発者が知覚するための最低限の「仕様書」は必要
と思っています。XPで言うところのストーリーカードや
UMLで言うところのユースケースは有った方が良いかも
って事です。

たまに知人の仕事を内職するときに良くあるのが、要求
や範囲が不明瞭なまま開発が始っていて、どこまでやれ
ば良いのか、ナニをもって終わりとするのか、進捗状況
はどーなってるのかが滅茶苦茶になる時があります。普
通(?)の開発屋でもこーいう事態に陥る事は良くあるの
ですが、これは開発対象のスコープ(範囲)とユースケー
ス(実現すべき機能)が不明瞭な場合に起きやすいと感じ
ています。

また、ユースケースと聞くとあの変なアバターを使った
図を連想しちゃうのですが、あの図である必要は無くて
決まった項目を穴埋めした文章で十分なんですよね。
「達人プログラマ」で知ったのですが Cockburnのユー
スケーステンプレートがイイ案配です。
    http://members.aol.com/acockburn/

    A   特性情報
        - 概要
        - スコープ
        - レベル
        - 事前条件
        - 正常終了時の条件
        - 異常終了時の条件
        - 一次アクター
        - トリガ
    B   主要な正常時のシナリオ
    C   補足
    D   バリエーション
    E   関連情報
        - 優先順位
        - パフォーマンス目標
        - 頻度
        - 上位ユースケース
        - 下位ユースケース
        - 一次アクターへの伝送経路
        - 二次アクター
        - 二次アクターへの伝送経路
    F   スケジュール
    G   未解決の問題

ってな感じで、項目だけいきなり見せられると訳わから
ンのですが、一つのユースケースをこのテンプレートに
穴埋めして定義してきます。開発者どうしの意思疎通や
顧客との確認、進捗の数値化が楽になるのでイイっスよ。
# 実例は上記URLか「達人プログラマ」を見てください。
# ちなみに上記URLにはこのユースケースを
# Microsoft Accessで管理するサンプルがあるので、こ
# れをWeb経由+MySQLとかで動く物を誰かが書いてくれた
# りするとスゲー嬉しかったりします(笑)

要はコードに関するドキュメントなんかよりも、システ
ムの動きが理解できるドキュメントをって感じです。

___
極稀に「JUnit系以外のテスティングフレームワークは
XP的では無い」なんてアホな話も聞きますが、ユニット
テストを開発行為に組み込む事が重要なのであって、そ
の方法は何でも良いんですよね。

ちなみにPerlはインタプリタ自体にもテストが組み込ま
れていますし、各モジュールにもTest::Harnessなどのテ
ストが組み込まれていますよね。
ってな訳でPerlは単体テストに関して先駆者なのです。

                    ↑ デマカセ
______________
Hiroyuki OYAMA <oyama at crayfish.co.jp>
System Operations Dept.
Crayfish Co.,Ltd. <http://Crayfish.CO.JP/>
   "PerlとRubyでYahoo! Messenger"
   -> http://ymca.infoware.ne.jp/



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